地中深くに根を張り、古い地層の栄養を吸って育つ「実生ゆず」。
日本古来の薬用植物でもあったその果実には、
現代人の美と健康に役立つさまざまな力が眠っています。
最新の技術で「捨てる」を「活かす」に変える実生ゆずホールフードは、
サプリメントを超えた里山育ちのスーパーフード。
おいしく味わって、体の中から生き生きとした暮らしを。
奈良時代に中国大陸をたどって渡来して以来、1000年以上にわたって万能薬用植物として活用されてきたゆず。
その効能は、平安時代に記された日本最古の医学書「医心方(いしんぼう)」にも記述が見つかるほか、江戸時代の天才絵師・葛飾北斎も、ゆずで病を克服したという逸話が残っています。最新の研究では、そんなゆずに秘められた驚くべき効能が次々と明らかになっています。
世界にその名を馳せる浮世絵師・葛飾北斎。
60代後半で患った脳卒中を克服して90歳まで長生きし、「富嶽三十六景」などの名作を70歳代以降に完成させました。「葛飾北斎伝」によれば、その健康を支えたもののひとつが、ゆずを使った自作薬だと言われています。
中国の医学書を参考にしたというその作り方は、ゆずをタネもワタもまるごと一緒に刻み、日本酒でトロトロになるまで煮詰めたものだったとか。まさに今の言葉で言うなら「ホールフード」です。
北斎のエピソードに触発された私たちは、大阪・箕面の奥深い里山で育った「実生ゆず」を使って、北斎のゆず薬を再現しようと試みました。そしてさまざまな試行錯誤を経て、タネを含む果実まるごとをペースト化したサンプルが完成。
共同開発者である近藤礎博士(医学)の調査で、このペーストは活性酸素を抑制する効果を有することが明らかになりました。
開発における最大の難関は、豊かな効能を秘めたタネを、消化吸収されやすい形状に加工すること。これを可能にしたのが最新の酵素処理技術でした。
その後、福祉作業所「ル・クロラボ」のシェフやパティシエとの出会いにより、ほろ苦さの強い「実生ゆずホールペースト」をアレンジして飲みやすくした「実生ゆず濃縮リキッド」や「ドリンクベース」が完成。最後に残るワタも捨てずに「実生ゆずジャム」に加工し、どなたにもおいしく楽しんでいただけるラインナップが揃いました。
古くから薬用植物として親しまれてきたゆずの中でも、とくにパワフルな力を秘めているのが「実生ゆず」。ひと粒の種から発芽し、長い年月をかけて結実するため、他品種と交配することなくピュアな遺伝子を1200年以上にもわたって受け継いでいるのが特長です。
私たちが使用しているのは、大阪・箕面の里山で、農薬の助けを借りずに育った実生ゆず。これまでは果汁を搾った後の果皮やタネ・ワタ・袋などは廃棄品として処分されていましたが、それら「捨てられていた部分」に宿っていた価値に光を当て、現代の暮らしに役立てることが、私たちのミッションです。
「実生ゆずの里」として知られる、大阪箕面。私たちはここに根を下ろし、さまざまな人とつながりながら、里山の持続可能性とフードロス対策というテーマに取り組んでいます。
「実生ゆず」は、食べておいしく健康に役立つだけではありません。地中深く根をはった実生ゆずの森を守ることは、里山を地崩れから守ることにつながります。また、私たちは実生ゆずを地域資源として活用する取り組みの中で、障がいやメンタルヘルスの悩みを抱えた若者たちと共に働き、彼らの社会参加を後押ししています。
里山資源・実生ゆずをコアに、「捨てられていたもの」に宿る価値を活かして、御社オリジナル製品を開発しませんか。ゆらぎスタイルホールフードでは、OEM受託をはじめ、御社のニーズに合わせて、製造工場や福祉作業所、学術関係者とのコーディネートなど、さまざまなコーディネートやコンサルティングを行っています。