YURAGI STYLE

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移転のお知らせとご挨拶

2019.02.12

立春とはいえ寒さまだ去りやまぬ日々、風邪など召されずにお過ごしでしょうか。

「桃栗3年・柿8年・柚子の大馬鹿18年」

このことわざは、果実を実らせる歳月を例えて何事も成就するまでにそれ相応の年月がかかるということを表しているそうです。私は今年セラピストという職業につき、サロン開業から奇しくも柚子と同じ18年になりました。

最も継続が難しいセラピストという職業は99%が3年未満で副業或いは趣味に置き換え、ビジネスチェンジする人が多い中、私を含めスタッフが今日まで継続できたのはお客様や周囲の人に恵まれたおかげでこれまでのご支援を思えば、どのような言葉で感謝を申しあげればよいかわかりません。

今時代は大きな変化を遂げAI テクノロジーの進化、医療においても西洋医学による近代医療中心の日本の医療が、東日本大震災以降『キュアからケア』へ統合医療に係る情報発信推進事業が推し進められるようになりました。

この数十年でアロマテラピーやアーユルヴェーダ、各種伝統療法への関心も高まり薬用植物といえば海外から輸入されたオーガニック・ナチュラル・メディカルという表記のハーブ・アロマ関連商品が店頭に沢山並ぶようになりましたね。

サロンでアロマオイルを扱いますが、私は国や自然環境の違いは人間も体質に大きく影響するように感じており、欧米のセラピーをそのまま継承するのではなく、日本の風土に合った未病ケアを開発する必要があるのではないかと考えながら現場に立っていました。

曽根のサロンでケア中心の働き方をしていた9年前、地元箕面市の山奥で育つ『実生ゆず』の存在を知りました。

薬用植物の生命力に魅せられ8年前、思いきって箕面市牧落へ中古物件を購入しリノベーションして現店舗を構えて、子育てしながら3つの事業が出来る体制の環境を整えて開始。

ゆらぎスタイル箕面店
1階:ゆずファクトリー
2階:ケアサロン・スクール
3階:住居

ゆずファクトリーでは、精油・芳香蒸留水を抽出からこだわり、スキンケア商品・健康食品を開発しては、人体、皮膚の有効性を検証するなど『実生ゆず』が持っている植物の力を確かめる為に今日まで全エネルギーを注いできました。

しかし資本力が乏しい零細企業が原料の製造事業を成立させるには障壁が多く、これを持続的にやり続けるのは限界値を超えていましたが、それでもあきらめたくなかったのは『ゆらぎスタイル』のサロンを利用してくださるお客様や『未病』で悩む世の中の人達へ、夢を与えられるような植物の力を届たいという思いだけでした。

現実の問題、持続させるにはどうすれば良いのか軌道修正しなくては・・・

製造業は私じゃなくても出来る。

自分しかできないコト、得意なコトに集中した方が良いのはわかるが、(どうやって?)(誰に引き継ぐ?)

悶々と考える日々の中、2017年日本とキューバ統合医療学術提携が結ばれ、日本でシンポジウム開催され参加しました。次年度はキューバでシンポジウムが開催。2018年9月日本統合医療学会使節団の一員としてキューバへ同行させていただく機会に恵まれたのです。

日本をフライトから28時間後に着いたキューバは想像以上に素晴らしかった。

自生している薬用植物から誕生した薬。コミュニティを通じて予防ケアと防災活動の事例、リハビリ病院の在り方。WHOがキューバを『予防医療先進国』として推奨される意味がよく理解できました。

そして私が思い描いていた構想と重ね、日本の山奥で自生している『実生ゆず』にこだわり、未病ケアを探求してきたこれまでの日々は間違っていなかった。と確信を持つことができたのです。

感無量で帰国した私を待っていたのは、台風被害により半壊状態になっていたゆらぎスタイル箕面店の悲惨な姿でした。

購入した時点で既に築30年以上の物件でしたから、この先劣化を補修するのにメンテナンス費用は益々必要になるでしょうし、もう絶望しかない状況で気持ちは落ち込むばかりでしたが、以前から相談していた地元のリフォーム会社が建物の状況も全部理解した上で所有を引き継いでくれることになり、ずっと頭を悩ませていた「ゆずファクトリー」の運営については、アウトソーシングできる奇跡的な良縁に恵まれ、危機的状況からなんとか良い方へ収束をむかえるように一変してくれました。

これを機に「ゆらぎスタイル箕面店」は店舗を移転し春木店長に一任して、私はいよいよ「実生ゆず」を活用して統合医療を実践される医師と繋がり、未病社会へ先手を打つため各地域社会で活躍する人材育成と本来のセラピストへ専念することを決意しました。

『実生ゆず活用未病ケア』を実践する、人材育成『未病ケアスクール』京都、大阪で4月から開校する準備を始めているところです。

地域資源『実生ゆず』と『地域の人』、そして『日本型プライマリヘルスケア』を形にしていきたいと思います。

2025年問題、団塊の世代が75歳となる超高齢化社会まで7年。5人に1人が認知症と懸念されていますが、実生ゆずは予防へ有効だと確信していますから、持続可能な健康長寿社会の実現を目指して一人でも多くの人へ「実生ゆず未病ケア」を届けて参ります。

そして全国各地の実生ゆずが絶滅の危機的状況を迎えていることを知ってしまった私は『SDG‘s活動15森の豊かさも守ろう」の取組みとして、「実生ゆずオールジャパンプロジェクト」を発足して各産地を守れる体制づくりに向けて新たな夢と目標ができました。

かなり壮大なビジョンですから皆様のご指導、お力添えが無ければとうてい実現しそうにない規模ですけど、きっと道は開ける。と信じています!

身内からあきれられていますが・・・

1500年以上ピュアな遺伝子を受け継ぐ日本古来の薬草「ゆず」の原木を絶やさず次の世代へ受け継ぎ、未来を元気な社会へ変えたい!と真剣に思っています。微力ながら全力で頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします。

暫くは移転に伴いご不便をおかけいたしますことお詫び申し上げます。

牧落1丁目現店舗は、3月15日で営業終了とさせていただきます。
新店舗は牧落3丁目隣町の近所へ移転します。詳細は後ほどお知らせしますので暫くお待ちくださいませ。

末筆になりましたが、皆様が良き春をお迎えになりますようお祈り申し上げます。