実生ゆずに触れ、身近なSDG’s活動『森の豊かさも守ろう』『つくる責任 つかう責任』を一緒に考える会、この収穫の時期しできないワークショップを今年は2回に分けて開催しました。
毎年来てくれる人や遠方からお越しくださる方が年々増え、有難い反応に感謝しかございません。
また、今年は新たにESD認定校『箕面こどもの森学園』中学生12名が私達の取り組みに興味を持って実習に参加してくれました。
触覚、嗅覚、味覚をフルに使って、実生ゆずの魅力を体感していただく為、果汁を搾った後の廃棄扱いの果実を用意いたしました。
『接ぎ木ゆず』と『実生ゆず』の存在は、殆どの人がご存知ありません。
『もったいない』から始まった私達のものづくりは、いつしか、生産者と共に、古代から受け継いだ『実生ゆず』を守る事が、
私達の役割りだと考え、使命感を持つようになりました。
育てやすい環境で接ぎ木栽培した『ゆず』とは異なり、実生ゆずは山奥の厳しい所。
高木に昇って棘で傷だらけになりながら、果実を一つずつ収穫する農家さんの姿を紹介しています。こんなに大変な作業をして収穫したのに、見た目が悪いゆずは誰も買いません。だから果汁を絞るのですが、スーパー等で並ぶ『ゆず果汁』の瓶には、どれほどの果実が使われているのでしょう?
今回は、果汁を絞るまでの工程を解説しました。ゆず玉1個 100gから手絞りの果汁は10cc、これもかなりの重労働なのですが、果実の大半が捨てられている現状を知っていただきました。
苦労してもお金にならず、高齢化に伴い、年々実生ゆずを育てる人は減少する一方。このままだと1,000年以上前から、ピュアな遺伝子を脈々と受け継ぐ本物の『ゆず』が絶滅の危機であることを伝え、どうすれば持続可能な生育環境が保全できるか、みんなで一緒に考えました。
そして、残渣の果実を丸ごと使う実生ゆず健康美鍋を試食していただきました。
『苦くない!』
『こんなに簡単で美味しいなんて!』
『お腹がもうすっごく温かい!!』
と、嬉しい反響をいただきました。
チベット→インド→中国→日本へ薬用に使われてきたシトロン類 柑橘ゆずは、古来から受け継ぐ希少な薬草です。
植物の力で心身の健康をサポートする者として、本当のオーガニックを追求すれば原種へのこだわりは譲れないのです!
『実生ゆず 未病ケア』、大切なことを直接お伝えできた貴重な時間となりました。
今年も皆さんのご協力のおかげで無事に開催できましたこと改めて感謝申し上げます。