27歳で結婚、29歳で娘を出産し専業主婦だった私が予防セルフケアの普及を生涯の仕事にしようと決めたきっかけは、他界した前夫の突然の病でした。
(30歳まであと3日か…)なんて思いながら、生後8ヶ月一人座りやハイハイができるようになり娘の成長を喜びつつも子育てに追われていた日々。帰宅直後の夫が私の目の前で突然倒れる一週間前、健康診断の結果が届き「去年より数値が良くなった!」
主婦になった私に出来る事って食事ぐらいですから結婚して努力した事が報われ全ての数値が正常に改善して喜んでいた矢先の出来事だったので、まさに青天の霹靂でした。
精密検査の結果、告げられた病名は「脳腫瘍」
「長くて5年、余命は多分3年ぐらいですかねぇ・・・」さらっと告げられた余命宣告。
(そんなにあっさり?)愕然としました。
そして『あの健康診断結果は何だったの?』という疑問が湧きました。
独身時代は会計事務所で8年間事務職しか経験がなく、医療や体のことなど全く無知だった私はうろたえるしかなく、某大学病院に入院して治療方針や薬について説明されても理解できないまま主治医を頼るしかなかった。
退院後も度重なる痙攣発作、その度に救急搬送、脳の画像を通じて腫瘍が脳の神経を僅かに触れただけで全身にこれだけの影響を与えるの⁈ ただ驚くしかなかった…
まだ1歳の幼い娘を抱え、いつ起きるかわからない痙攣発作に不安と恐怖しかなく、私自身精神的に追い詰められ、今思えばうつ状態になっていたんじゃないかと思います。
「脳の神経を癒すことはできないものか?」時間を見つけては本屋に行き、今まで手にしたこともない医学や体の解剖に纏わる本を読み始めました。当時はインターネットもなく情報収集は本が頼り・・・そんな時、ふと目に入った「アロマテラピー」「リフレクソルジー」の書籍でした。
(セラピーってなんだ?)
(反射学・植物療法・香りでリラックス?)
それがセラピーのお仕事へのきっかけとなり、気付けばもう18年。
リフレクソルジーサロン開業から数年間は、リンパドレナージュ・骨盤矯正・小顔フェイシャルなど技術レベルアップと幅を広げることに必死でした。
突然一家の大黒柱を失うことがどれほど大変な状況に追い詰められるかを経験し、心身の健康をを守ることが一番大切だと気付いた者として、未病ケアの大切さ伝えるためにこの仕事を選んだのに、サロンに来られるお客様は大半が女性で、利用目的は「痩せたい」「キレイになりたい」何かが違う・・やりたかったことってこれ?
まず法人を設立して社会に人格を作ろう!
平成17年3月8日 有限会社re・make を設立。
そして理想と現実のギャップを埋めるために初めて商工会議所を訪ねて経営指導を受けて出来たのが「yuragistによる健康増進サポート活動」の事業計画でした。
この事業計画を大阪府へ申請して平成21年「経営革新企業」の承認を受けたことによって予防セルフケアを普及するお仕事スタイルに軌道修正できたのです。
この時事業計画の軸になったのが1978年「すべての人に健康を!」WHOによる指針発表でした。
内容的には先進医療は全世界の人口58億人に対して、先進国住民たった2割の人間のためにしか機能していないことに警鐘を鳴らし、住民が主体的に地域資源を活用して健康増進・疾病予防を積極的に行なうことが推奨されていたのです。
この指針をもとに私にできることを思案しました。
〇〇セラピスト・〇〇師など資格者のお仕事みたいなセラピースタイルとも違い、もっと暮らしに寄り添い、各家庭が自立的に未病ケアを継続できるようにサポートする人って何て呼ぶ?
自然のリズムと調和してて、植物の力を活用して心豊か暮らしを提案し健康増進をサポートする人達。半年かけて悩み、理念を考え、自然界で最も心地よいリズム〜1/f ゆらぎ〜ゆらぎスタイルで暮らす人を増やし、植物の力で内側から健康的になった人たちが医療・介護・福祉・学校と連携し未病ケアの分野ではたらく場を作ろう!この思いを集結させ「yuragist」とネーミングし、実践型で養成する新規事業が始まったのです。
健康長寿社会の実現に向けて、日本人が1300年以上食べ続けてきた実生ゆずを見直し、風味だけで終わらせるのはもったいないから活用しましょう!ということです。
ゆずを余すことなく使い切れば、きっとあなたのQOL(生活の質の向上)に役立ってくれると確信しています。
そして、もしあなたの大切な家族や周囲の人が「最近なんだか不調・・」「やる気が出ない」など弱気になって呟いた時には、そっとゆずの香りで脳の疲れを癒してあげたり、お料理に使って元気な体に復活させてあげてください。
もちろんあなた自身もゆずで心と体を癒すセルフケアに役立ててご自愛くださいね。
日本の伝統食「ゆず」の古くから伝わる自然療法をもっと新しい形で普及し、家族同士・友人で癒し、癒され助け合う社会の実現を目指して「実生ゆず」の生育環境を守る側へも力を注いでいきたいと思います。原木「実生ゆず」を守るということは、大げさだと笑うかも知れませんが、私は日本の未来を守ることに繋がる、そんな気がしてなりません。
皮・種・袋やスジに分別する作業は決して難しくないので、ゆずの加工する場を増やして、老いも若きもみんなで一緒に加工作業をすれば高齢者の認知症予防になりますし、社会に心を閉ざす自閉的な精神や不安な状態の人は気持ちを落ち着かせ、心が元気になります。
体の芯から温くなって血の巡りが良好になり体温は上がる。消化器系が活性化して強い内臓とタフな体に変えてくれたら医療費削減にだって貢献できると思いませんか?
そして人の手で丁寧に分別されたゆずを余すことなく使い切り、希少性を生かした地域ブランド実生ゆず関連商品を開発し社会に発信して販路を広げ雇用と経済的効果を生み出す。
「ひと・まち・しごと」これこそが地方創生ではないかと考え、ソーシャルイノベーションや、ソーシャルビジネスを学び、理想は高くても現実は資本力がない小さな会社ですから、産官学が連携してできることをひとつずつ実践に置き換えている途上です。
PPK=ピンピンコロリという言葉はご存知だと思いますが、私は日頃、高齢者対象の講座では参加者に次のスローガンを掲げてゆずを使ったセルフケアを覚えていただいています。
介護施設で入居された高齢者も体操教室も来られる高齢者も「やっぱり住み慣れた自分の家の布団で最期を迎えたい」とみなさんおっしゃられます。
親がおじいちゃん、おばあちゃんの介護で、ある日突然、留守が増えるようになり孤独になった幼い子どもたちに現れる心身の不調と悩みなど、様々な影響が出てきて一変してしまったご家族もたくさん見てきました。
誰も悪くないし、頑張ってるのに・・・こんな人達こそ幸せに暮らしてほしい!そんな願いを込めて・・・
私が掲げたスローガンは「スリーピース」ピンピンパタッ!三世代が平和を願い唱和してます。
「ゆずパワーで心身の健康増進!人生の最期は自宅で子や孫に看取られピン・ピン・パタッ!」
塗って良し、食べて良し、香って良しのゆずで、三世代が助け合いながら暮らし、囁かな幸せを積み重ねられますように「ゆらぎスタイル3PEACE活動」の普及をより一層全力で取り組んで参ります。