ゆらぎスタイル箕面店1階は表半分がショップで、奥は箕面のゆずから天然精油、芳香蒸留水を抽出する「ゆずファクトリー」を併設。
奥の階段を2階に上がれば1階のショップの3倍の広さでケアルーム、教室を開催しています。
このゆずファクトリーは障がい者も共に働いています。
そして、手帳は持っていないけど社会人になり頑張りすぎて、ある日突然プツッと心が壊れ精神的に病んでしまった人が引きこもりから一歩外へ出てもう一度ちゃんとフルタイム仕事ができるようリメイク中の人もいます。
体調管理しながら自分のペースで働き、ゆずの香りに包まれながら、心のリハビリ兼ねて作業しています。
障がい者の作業所でもなく、施設ではありませんから補助金などもありません。
社員、パート勤務のyuragisなど運営スタッフがリカバーしながら、障がい者、社会復帰実践スタッフと共に働いています。
こんな職場環境ですから、リカバーしてくれているスタッフの負担は大きいのも現実で、経営者としてどうすれば良くなるのか日々悩んでいます。
障がい者認定された人はずっと社会的弱者という立場で生きていかないといけないのか?
発表されている研究実験結果が本当なら、ゆずの精油成分が脳内にGABA効果や生理機能活性が起こり、社会適応性の能力は磨かれていくのでは?
実は箕面市がゆずプロジェクトを始めた時、私は豊中の曽根でサロンを構え仕事のベースは曽根でした。箕面住民歴は長かったので「箕面にゆず?」不思議でした。子供の頃から箕面といえば「滝・さる・紅葉」でしたから・・
ゆずアロマオイルができればすごく良いだろうなぁ
実生ゆずを購入して、はじめは持っていたコンパクトな蒸留装置で実験…この時初めて自分達で蒸留したゆずアロマの香りの素晴らしさに感動した記憶が、多分今の原動力になっていると思います。
そして、園芸高校で行った蒸留実験で可能性を感じました。
(詳しくは『病気にならないゆず健康法』コラム体験で詳細を纏めています。)
箕面市は障がい者作業所や就労支援がたくさんあります。
「地域資源を活用してゆずからアロマオイルを蒸留すれば、障がい者が働きながら元気になって、社会適応生が磨かれて地域活性に貢献できるんじゃないですか?」と大阪府の地域資源『実生ゆず』を箕面の地域資源創出プロジェクトを始めた行政へ提案しましたが、箕面市障がい者事業団では導入が難しいと言われて諦めかけた時、大阪府障がい者の雇用促進の窓口から業務用蒸留機の製造費のみ補助してもらえる助言もあり「だったら私がやろう!」と決意。
佐野工科高校の山田先生(現校長)が設計してくださったおかげで高性能な蒸留装置が出来たのです。
しかし、そんな事情を知らずにふらっと店に入ってきてくださったお客様には申し訳ないほど、サービス業としてはありえない事が次々頭を悩ませてきました。
リカバーしているスタッフは接客やケアで2階に上がり、ショップには人と接することが苦手なスタッフしかいない少ない人数で3つの事業を運営していますから、こんな場面は日常起きてしまいます。
「いらっしゃいませ」言えません。目を合わせることができません。
「これ欲しいんですけど・・・」「・・・・はい・・・」
ほぼ無視に近い接客態度で、お客様は入って良かったのか動揺し戸惑う・・・慌てて他のスタッフがフォローに入る。みたいな・・・
一般的なアロマショップやケアサロンでは考えられないほどサービスのレベルは低く、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
小さな会社はニーズや社会の変化にスピーディーに対応しなければ生き残っていけません。
作業効率・諸々の課題を解決するために自分たちで考えて、予算もありませんからココで働くみんなでDIYをしました。
風通しも良くなり、店内も広く明るく感じます。
少しずつではありますが、日々成長できるようにベストを尽くして参りますので、寛容に見守ってもらえれると助かります。
ゆずの香りで元気になりますから、どうぞお立ち寄りくださいネ!